髪長姫伝説
伝説は、有る漁師村では不漁が続き、海の底から発する
光が原因ではないかと、村人の一人がそれを確かめに
海に潜る。この村人には宮と言う名の娘がいるが、髪が
一本も生えず何かの祟りではないかと案じていた。
この村人が海底で光る小さな黄金物を見つけ、毎日拝む
と不思議にも娘の髪がどんどん伸びてきた。
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伸びた髪は御仏のご加護と思い、抜けた髪をも粗末に
せず木の枝にかけていた。その髪を雀が都の官邸の
軒端にある巣に持ち帰ったところ、不比等がそれを見て
「この美しい髪の娘を帝のお側近くに仕えさせよう」と提言。
何故か不比等の盟友・粟田真人がこの髪長の姫の居場所
を突き止めるため諸国を探し歩き、果たして髪長姫の居所
を突き止めた。そして不比等の養女とし、名を宮子と改め
文武帝に嫁がせたという話である。
髪が伸びた話はさておき、宮子が海女の娘であった
可能性はないとは言えない。
後に首皇子を出産するが、産後の肥立ちが悪かった
のか、その後心神喪失で人前に出なくなる。
宮子を正気にしたのは、聖武天皇が三十代のころ、怪僧・
玄昉(げんぼう)による治療だったとされている。それにより
母子は漸く対面がかなったという。
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